最強のテント用防水剤おすすめ16選!ホームセンターで買えるアイテムも
テントやタープに使う防水剤は、成分や使用法などさまざま。自分の用途に合う防水剤はどれか悩んでしまうのではないでしょうか。この記事ではテントの防水処理におすすめの防水剤16選を紹介!選び方や効果を長持ちさせるコツなども解説します。
防水と撥水の違い
まずは「防水」と「撥水」の違いについて解説します。こちらの2つの機能についてなんとなく似たように感じる人も多いのではないでしょうか。簡単にいえば防水とは水を通さないこと、撥水とは水をはじくことです。
防水加工は、生地そのものをゴムや合成樹脂といった水を通さない素材でつくったり、生地の隙間を埋めたりして水を染み込ませないようにする加工のこと。一方撥水加工とは素材の表面をコーティングし、水を玉状にしてはじく加工のことです。それぞれのメリット・デメリットは以下のとおり。
防水素材の中にはゴアテックスといった透湿性に優れた製品もありますが、一般的な防水加工が施されたものに比べて高価な点には注意が必要です。
防水剤を使うメリット
テントやタープを長年使用していると、もともとの防水効果が徐々に弱まってきます。キャンプの最中にテントの屋根から雨が染み込んでくるようでは、不安の中で一晩を過ごすことになるでしょう。
そんなとき、テントを買い替える前にまずは自分で防水剤を使って防水処理をすれば、弱まった防水効果を復活させられます。買い替えをしたり業者に修理を依頼したりするよりも安価に防水処理ができる点は非常に大きなメリットといえるでしょう。
防水剤の選び方
防水剤は多くのメーカーから販売されており、さまざまな種類があります。どれを選べば良いのか、自分に合うものはどれなのか、防水剤を選ぶ際のポイントを紹介します。
シリコン・フッ素・その他
まず、市販されている防水剤は大きくわけてシリコンタイプとフッ素タイプの2種類があります。ほかにもメーカー独自の成分が配合されているケースがありますが、ほとんどの場合はシリコンかフッ素かを意識すれば良いでしょう。
シリコンタイプは生地の表面に皮膜を張り、繊維の隙間を埋めて防水する仕組み。フッ素タイプは繊維1本1本をコーティングすることで防水します。シリコンとフッ素それぞれのメリット、デメリットは以下のとおり。
それぞれの特性を理解し、自分の用途に合う成分を含む防水剤を選びましょう。
漬け込み・スプレー・ハケ塗り
防水剤には漬け込んで処理を施すものや、スプレーを吹き付けるだけのもの、ハケで塗るものなどがあり、防水処理の方法もさまざま。一番手軽で商品数も多いのはスプレータイプで、ホームセンターやネットショップなどでも手に入りやすい身近な存在です。
まずは防水剤を試してみたい、アウトドアギア以外のものにも手軽に使いたいという場合はスプレータイプが良いでしょう。また、防水剤を塗るための広い場所を確保でき、たっぷり使いたい場合はハケ塗りタイプがコスパ面で優秀。漬け込みタイプは種類は多くありませんが、日々の洗濯と一緒に防水処理ができる製品がおすすめです。
【シリコン】防水剤おすすめ8選
まずはシリコンタイプの防水剤を紹介します。漬け込みタイプはなく、スプレータイプが主流です。強力な防水効果を発揮するのがシリコン製の特徴。なかには皮革製品に使えるものもあるので、アウトドアギアだけでなく普段使っているバッグやシューズも防水処理をしたい場合は、どのような素材に対応しているか注意して選びましょう。
スプレー
ハケ塗り
【フッ素】防水剤おすすめ4選
比較的乾くのが早く、即効性に優れたフッ素タイプの防水剤を紹介します。こちらも漬け込みタイプはなく、スプレーが主流です。防水でありながら通気性を保てるメリットがあります。
スプレー
ハケ塗り
【その他】防水剤おすすめ4選
メーカー独自の防水剤を使用している防水剤を紹介します。漬け込みタイプ、スプレータイプ、ハケ塗りタイプがあり、特に漬け込みタイプのアイテムは洗濯機でも使えるので注目してみてください。
漬け込み
スプレー
ハケ塗り
防水剤を使うタイミング
防水剤を使う最適なタイミングは、防水剤のタイプや対象のアイテムによってさまざま。すでに防水加工が施されているアウトドアギアであれば、基本的に新品の状態では防水処理をおこなう必要はありません。テントやタープは洗浄後の清潔な状態で防水処理をおこなうのが良いでしょう。
また、作業をおこなう前に必ず説明書を確認するようにしましょう。防水剤は生地に防水処理を施してから乾かす時間が必要なものが多いため、その時間を逆算して作業する必要があります。キャンプに行く直前に防水処理をしても乾燥の時間が間に合わない可能性があるため、余裕をもって作業しましょう。
スプレーが思いがけず飛散したり、においがトラブルのもとになったりする可能性を考慮し、キャンプ場での防水剤の使用はおすすめしません。
防水効果を長持ちさせるコツ
防水効果を長持ちさせるコツは、基本的なことに思えますが「
汚れや水分をこまめに落とすこと」です。汚れや水分を放置していると、カビが発生したり生地が傷んだりする原因となり、防水効果が損なわれてしまいます。
具体的には、
- 汚れたらすぐ拭き取る
- キッチンエリアに近い場所では油汚れに注意する
- よく換気し、結露を防ぐ
- テントを収納する前に陰干しする
などを心がけることが生地の劣化を防ぎ、防水効果を長持ちさせることにつながります。
防水剤を使って快適で安心なアウトドアの時間を過ごそう
テントやタープをはじめとするアウトドアギアの多くはもともと防水機能がそなわっていますが、その効果は時が経つにつれ減退していくもの。防水剤を使えば、テントやタープの防水効果を安価で手軽によみがえらせられます。ホームセンターで手に入る製品も多いので、本記事で紹介した防水剤の選び方を参考に自分の用途に合った防水剤を見つけてください。
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